最近は愛犬のドックフードやおやつのコーナーでよく無添加という表記を目にするようになってきました。
【無添加】という言葉に安心感を覚え選んでいる方も多いはずです。
ですが、実際に成分を見てみると酸化防止剤などが含まれており、本当に無添加と言えるのだろうかという商品が多くあることも事実です。
愛犬の健康の為になるべく良いものを選びたいですよね。
そういった商品を選択できるように今日は無添加について、また、知っておきたい危険な成分をいくつかシェアしていきます。
そもそも無添加とは?
無添加と聞くと皆さんはどんなものだと思われますか?
無添加=いいもの、添加物が一切入っていないもの、体に良さそうなイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。
実際には無添加という言葉は、特定の物質が使用されていないことを表しています。
消費者庁の食品表示基準では下記のように定められています。
通常同種の製品が一般的に添加物が使用されているものであって、当該製品について添加物を使用していない場合に、添加物を使用していない旨の表示をしても差し支えないと考えます。(食品表示基準Q&A(令和2年3月27日最終改正)加工-90)。
その為法的には着色料が無添加で保存料が添加されている場合、無添加という表記することは問題ないとされています。
無添加とパッケージに表示されていても、裏面の成分表を確認すると添加物が入っているのはそういうことから問題ないことになります。
思っていた無添加の意味とはだいぶ違いますよね…。
その為、表記については曖昧なものが多く裏面の成分表を確認することはかなり重要になってくることがわかります。
ドックフードについては以前紹介させていただいたのでこちらをご覧ください。
知っておきたい危険な成分
成分を確認する際に知っておきたい成分についていくつか紹介していきます。
酸化防止剤
エトキシキン
タイヤや石油製品に使用することを目的として作られた防腐力が非常に高く安価な酸化防止剤です。肝臓障害や発がん性があるとこから食品添加物としては認められていませんが、わんちゃんのご飯では使われていることもあります。成分表に表記がない場合でも原料の製造過程で含まれている場合があります。表記の義務がなく、チキンミール、ミートミール、フィッシュミールに含まれる油脂に使用されています。
BHA
食品の酸化、臭い、味の変化を防ぐ酸化防止剤です。こちらも食品の原料の過程で含まれたものについては表示義務がないとされています。発がん性があることが発表されている研究がありますが、前胃がある動物からの症状だった為に使用禁止にはなっていません。ペットフード安全法により基準値が定められていますが、国際ガン研究機関の評価では、人間に対する発ガン性が疑われる部類に分類されています。また、わんちゃんに少量のBHAを長期的に摂取した場合、肝臓、甲状腺の脂肪量が増加したという研究も出ております。
BHT
食品の酸化を防ぐだけでなく色、臭い、味の変化も防ぐ酸化防止剤です。こちらも食品の原料の過程で含まれたものについては表示義務がないとされています。ペットフード安全法により基準値が定められていますが、一部では変異原性が認められています。その他にも皮膚炎、アレルギー、体重低下、脱毛等の症状が報告されています。
ソルビン酸カリウム
細菌、カビの発生、増殖を抑える防腐剤として使用される添加物です。日本ペットフード安全法では使用基準が設けられておりません。亜硝酸ナトリウムと反応して発ガン性部質に変化が確認されています。また、大量に摂取すると発育障害や、肝臓障害が起きる可能性があると言われています。
着色料
亜硫酸ナトリウム
発色剤として使用されており、生のお肉の赤身の色素を固定して加熱、酸化した際に発色を防ぐ役割をしている添加物です。また、食中毒の菌を殺菌できる効果などもあります。ペットフード安全法では使用の際の制限がされていますが、ニトロアミンという強い発ガン性物質の生成することがあるとの報告もあがっています。
赤色3号、40号、黄色2号等
その名の通りですが、赤色、黄色、青色等に着色することを目的とした添加剤です。発がん性の報告が挙がっており使用が禁止されている国もあります。
甘味料
ソルビトール
ブドウ糖を還元してできる糖アルコールの添加剤です。砂糖の60%程度の甘さだと言われています。摂取しすぎると腹痛、下痢等の症状が現れるとの報告が出ています。また、遺伝子組み換え食品が使用されている可能性もあります。添加物そのものの危険性は高くないと言われていますが、わんちゃんのご飯に人工甘味料は必要ないのではないかということと摂取し続けることでのリスクもある為注意が必要です。
キシリトール
虫歯に効くというイメージがありますが、実際は甘味料で虫歯の原因になりにくい添加物です。甘味料でも虫歯になりにくいなら良いのではと思いますが、わんちゃんの体内でインシュリンを強力に増殖される働きがあります。インシュリンには血糖値を下げる作用があり低血糖を引き起こしてしまう可能があります。また、中毒症状を引き起こす可能性もあると言われており、わんちゃんの場合体重1kgあたり、0.1g摂取しても症状が起こる危険性があるとの報告が上がっています。
グリシリジン・アンモニエート
甘草の根や茎から抽出される人工甘味料で、人間用の食品には使用できない添加物です。砂糖の30倍〜50倍もの甘さがあると言われています。人には使用できない添加物の為不明な点が多くあり、人間の食品には使用できないという観点から安全性についての保障がない添加物です。
最後に〜危険な成分を選択しないようにする為に〜
ほんの一部ではありますが、添加物について紹介させていただきました。
せっかく良いフードを選択しても酸化させたものを与えてしまっては意味がない為、すべての添加物が悪いものだとは言い切れません。
ですが、私たちは最低限は成分について理解をし、必要かどうか選択する義務があるのではないでしょうか。
わんちゃんにはずっとずっと健康で、元気でいてほしいですよね。
原材料に含まれている場合は表記されない、国産でも原材料を輸入している場合含まれている場合もありその国によって使用できる添加物も異なることから見分けづらいものもあります。
一番怖いと感じるのは、人には使用が禁止されている添加物でもわんちゃんには使用してあるものや、人の購買意欲を掻き立てるために使用されている着色を目的とした添加剤です。
この記事をきっかけに見た目や、言葉だけでなく成分表を見て選択してくれる方が嬉しいです。
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